車の維持費は年間・月間でいくらかかる?税金や保険料などを車種別に解説!

  • 公開日:2023/3/31
  • 更新日:2023/3/31

車の維持費は、税金・保険料・車検費用・メンテナンス費用などさまざまで、年払いで支払う必要があるものや急に発生する出費もあります。この記事では、車にかかる年間の維持費を解説します。車種別のシミュレーションも紹介するので、車の購入を検討している方や維持費を抑えたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

車の購入を検討している方のなかには、年間・月間で、どの程度の維持費がかかるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

車を保有すると、税金や保険料、ガソリン代やメンテナンス代などさまざまな費用がかかります。また、税金や保険料など年払いなどで支払う維持費は、一度にまとまった金額を用意しなければなりません。

例えば、自動車税の場合、年間で約3~10万円がかかります。事前に税金を支払うためのお金を用意しておけば問題ありませんが、大きな負担になる、と感じる方は多いのではないでしょうか。

本記事では、車の維持費にどれくらいの費用がかかるのかを解説します。車の購入に向けてあまり多くの予算を用意していない場合はどうすれば良いのかについても説明するので、参考にしてください。

車の維持費には何がある?

車を保有すると、主に以下のような費用がかかります。

  • 税金
  • 保険料
  • 車検費用
  • メンテナンス費用

維持費の種類と費用の目安をみていきましょう。

税金

自動車を保有している方に課税される地方税には、自動車税・軽自動車税(種別割)があります。普通自動車の場合は自動車税、軽自動車の場合は軽自動車税をそれぞれ納めなければなりません。

種類 費用の目安
自動車税 年間約3~10万円
軽自動車税 年間約1万円

自動車税の金額は総排気量などに応じて、軽自動車税の金額は車種などに応じて決められています。

また、車を保有していると自動車重量税もかかります。自動車重量税とは、車両の重量や経過年数に応じて課税される国税です。車を購入した際に支払い、それ以降は車検費用とあわせて次の車検までの年数分を支払います。

継続検査時に支払う自動車重量税の額は、普通自動車が5,000円~76,500円、軽自動車は5,500円~8,800円です。

ただし、排ガス性能や燃費性能の基準を満たす時は、初回のみエコカー減税が適用されます。この場合は、税金が優遇され通常よりも自動車重量税が安くなります。

なお、自動車税は1年分、自動車重量税は2~3年分を一度に支払うため、期限までにまとまった金額を用意しなければなりません。

保険料

車を保有していると、自動車保険の保険料もかかります。自動車保険は大きく2つに分けられます。

  • 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)
  • 任意保険

自賠責保険は、すべての自動車に加入が義務付けられている強制保険です。もしも、加入せず運転した場合、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金が科せられ、交通違反として違反点数6点も付されます。

自賠責保険料の金額は、車種と保険期間に応じて決まります。保険期間は1か月から選択できますが、車検とあわせて24か月(購入時は37か月)にするのが一般的です。

車種 24か月 37か月
自家用普通自動車 20,010円 27,770円
軽自動車 19,730円 27,330円

一方、任意保険は、民間の保険会社が取扱う自動車保険です。任意加入ですが、多くの方が加入しています。保険料は、保険会社や補償内容によりさまざまです。

基本的な補償項目には、以下のようなものがあります。

  • 対人賠償:相手を死亡させたりケガをさせたりして損害賠償が生じた時
  • 対物賠償:相手の自動車などに損害を与えた時
  • 搭乗者傷害:運転者や同乗者などが死亡・ケガをした時
  • 車両保険:自分の車が損害を受けた時

補償内容を手厚くするほど、保険料は一般的に高くなります。

自賠責保険料や自動車保険料は1~3年分をまとめて支払うため、まとまったお金の用意を事前に準備しておきましょう。

車検費用

車を運転する人には、新車購入時は3年後、以降2年ごとの車検が義務付けられています。車検にかかる費用は、依頼する業者や車の状態などにより、さまざまです。

車検費用を抑えたい場合は、業者に依頼をせず自分で運輸局に車を持ち込むユーザー車検で車検を通す方法もあります。

ユーザー車検の場合も、自賠責保険料や自動車重量税などの法定費用は変わりませんが、業者への依頼にかかる費用を抑えられます。

ただし、自分で車を持ち込む場合、時間や手間がかかる点や知識がないと故障などのトラブルが起きかねないため、注意が必要です。

メンテナンス費用

車を適正な状態で安心して運転するには、こまめなメンテナンスが欠かせません。特に、バッテリーやエンジンオイルは定期的な交換が必要です。

バッテリーやエンジンオイルの交換には、購入価格だけでなく工賃もかかります。自分で交換をすれば費用を抑えられますが、知識がない場合は業者に依頼するのが安心です。

メンテナンスを定期的に行わないと、故障の原因となり、修理が必要となった場合は多額の費用がかかります。

また、走行することで車体が汚れるため、洗車費用も必要となります。洗車サービスを利用すると、1,000円~2,000円ほどかかるのが一般的です。

カーローンの利息

車を購入する際にカーローンを利用した場合、月々の支払いに加え、ローンの利息も支払わなくてはなりません。

カーローンは金融機関やディーラーなどが提供しており、それぞれ金利の相場が異なります。

  • 金融機関のカーローン:年1~2%程度
  • ディーラーのローン:年4~8%程度

金融機関が取扱うカーローンは、比較的金利が低めですが、一般的に審査が厳しい傾向にあります。

車を所有すると多額の費用がかかる

先ほど述べたとおり、車をもつと自動車税や自動車重量税、自賠責保険料などがかかります。

種類 年間の費用目安(普通自動車) 年間の費用目安(軽自動車)
自動車税 25,000円~110,000円 10,800円
自動車重量税 2,500円~37,800円 2,500円~4,400円
自賠責保険料 10,005円(24か月契約の場合) 9,865円(24か月契約の場合)
合計 37,505円~157,805円 23,165円~25,065円

上記に加えて、任意の自動車保険、車検費用、メンテナンス費用も考える必要があります。2~3年分を一度に支払う費用も多いため、計画的にまとまった金額を用意しなければなりません。

さらに車を購入する際に、カーローンを利用した場合、ローンの利息の支払いも必要です。

また、ガソリン代や高速道路料金、駐車場代も発生します。これらの走行にかかる費用は、車に乗る頻度が増えるほど高くなる点に注意が必要です。

このように、車を保有すると多くの出費が発生し、お金や手間がかかります。支払うタイミングがばらばらで、いつ出費が発生するか予測できない費用もあるため、突然の出費にも対応できる備えが必要です。

なお、車種によって、維持費は大きく異なります。次の章では、より具体的に解説していきます。

車種によって維持費は異なる

車にかかる維持費、税金は、車種により大きく変わってきます。

ここでは、軽自動車・小型自動車・普通自動車に分けて、税金について解説します。迷っている方、維持費を抑えたい方は以下を参考にしてください。

軽自動車

「DAIHATSUミラ イース」や「SUZUKI アルト」などの軽自動車は、普通自動車よりも税金が安く、年間の維持費を安く抑えられます。軽自動車の税金の目安は、以下のとおりです。

  • 軽自動車税:10,800円/年間
  • 自動車重量税:2,500円~4,400円/年間

また、自動車保険や整備にかかる費用も、普通自動車と比べて一般的に安く済みます。排気量も小さく燃費も良いため、必要なガソリン代も少なくなるでしょう。

小型自動車

「HONDA フィット」などのコンパクトカーも、年間の維持費を安く抑えられる傾向にあります。小型自動車の税金の目安は、以下のとおりです。

  • 自動車税:30,500円/年間(排気量1リットル超1.5リットル以下の場合)
  • 自動車重量税:7,500円~18,900円/年間(車両重量1トン超1.5トン以下の場合)

普通自動車よりも排気量が小さく燃費も良いため、ガソリン代も抑えることが可能です。

普通自動車

「TOYOTAカローラクロス」などの普通車は、軽自動車やコンパクトカーと比べると、自動車税やガソリン代などの維持費は高くなります。普通自動車の税金の目安は、以下のとおりです。

  • 自動車税:36,000円/年間(排気量1.5リットル超2リットル以下の場合)
  • 自動車重量税:10,000円~25,200円/年間(車両重量1.5トン超2トン以下の場合)

排気量も大きいため、ガソリン代も高くなりやすいです。一方で、乗り心地が良く長時間運転でも疲れにくいなどメリットも多く、旅行にも適しています。

維持費の年間・月間シミュレーションを車種別に紹介

車を保有するとさまざまな維持費がかかることがわかりましたが、具体的にどの程度用意すれば良いのかイメージしにくい方もいるのではないでしょうか。

そこで、軽自動車・小型自動車・普通自動車にかかる年間の維持費をシミュレーションしました。

軽自動車

「SUZUKI アルト」は、長く多くの人に選ばれ続けている軽自動車で、燃費性能に優れているのが強みです。

アルトの年間維持費シミュレーションを以下にまとめたので、参考にしてください。

維持費の種類 金額(年間)
軽自動車税 10,800円
重量税 3,300円(エコカーの場合は減税)
自賠責保険料 9,865円(保険期間24か月の場合)
自動車保険料(任意保険料) 60,000円
車検代(基本料金) 20,000円
ガソリン代 57,761円
メンテナンス費用 10,000円(メンテナンスの内容によって大きく異なる)
駐車場代 10,000円(地域により大きく異なる)
合計 181,726円
  • ガソリン代:燃費27.7km/L、年間走行距離10,000km、160円/Lと仮定して計算

小型自動車

「TOYOTA アクア」は、トップクラスの燃費性能を誇るコンパクトカーです。運転しやすいコンパクトなボディや走行の安定性などで、高い人気を誇ります。

アクアの年間維持費シミュレーションは以下のとおりです。

維持費の種類 金額(年間)
自動車税 30,500円
重量税 12,300円(エコカーの場合は減税)
自賠責保険料 10,010円(保険期間24か月の場合)
自動車保険料(任意保険料) 76,000円
車検代 20,000円
ガソリン代 47,619円
メンテナンス費用 20,000円(メンテナンスの内容によって大きく異なる)
駐車場代 10,000円(地域により大きく異なる)
合計 226,429円
  • ガソリン代:燃費27.7km/L、年間走行距離10,000km、160円/Lと仮定して計算

普通自動車

「HONDA ステップワゴン スパーダ」は、ファミリー層に人気のミニバンです。ゆったりとした室内空間や走行性能、シンプルなデザインから高い人気を得ています。

ステップワゴン スパーダの年間維持費シミュレーションは以下のとおりです。

維持費の種類 金額(年間)
自動車税 36,000円
重量税 16,400円(エコカーの場合は減税)
自賠責保険料 10,010円(保険期間24か月の場合)
自動車保険料(任意保険料) 70,000円
車検代 20,000円
ガソリン代 81,632円
メンテナンス費用 20,000円(メンテナンスの内容によって大きく異なる)
駐車場代 10,000円(地域により大きく異なる)
合計 264,042円
  • ガソリン代:燃費27.7km/L、年間走行距離10,000km、160円/Lと仮定して計算

なお、上記のシミュレーションは、あくまでも目安です。メンテナンス費用はエンジンオイル交換など最低限のメンテナンスのみを想定しており、10万円以上かかるケースも少なくありません。

また、駐車場代や自動車保険料も、地域や保険会社によりさまざまです。

車の種類によって異なりますが、突然の故障や修理のことも考え、30万円程度のお金を用意しておくと良いでしょう。

維持費の負担を軽減する方法

車の維持費は工夫次第で負担を軽減することは可能です。ここからは、そうした方法を紹介します。

  • 燃費の良い車を購入する
  • 自動車保険は比較して契約する
  • ガソリン代の支払い方法を工夫する
  • 定期的にメンテナンスする
  • カーリースを利用する

燃費の良い車を購入する

燃費性能が高いと、1回の給油で走れる距離が長くなり、ガソリン代を抑えることが可能です。例えば、30km/Lであれば1Lの燃料で30km走行でき、20km/Lなら、20km走行できます。

一般的に、軽自動車やハイブリッドカーは燃費の良い車とされており、25~32km/L前後です。普通車の場合は、20km/L以下の場合もあります。

燃費性能が高く一定の基準を満たせば、エコカー減税が適用されるため、税金も安くなります。

自動車保険は比較して契約する

保険料の安い自動車保険(任意保険)を選べば、維持費を下げることが可能です。自動車保険の保険料は、契約する車や補償内容、運転者の年齢、加入する保険会社などで大きく異なります。

例えば、車両保険をつけると保険料は高額になるのが一般的です。保険料を節約したいなら、車両保険をつけない、または補償範囲を狭くするなどの手段も検討しましょう。自動車保険を決める際は、事前に見積もりをとり、比較検討することが大切です。

また、保険料を抑えるためには、定期的に自動車保険を見直し、運転者の条件や年齢が正しく設定できているかなどの確認も必要です。例えば、自分しか運転しないのに家族も運転者に含まれていると、保険料が割高になります。

ガソリン代の支払い方法を工夫する

ガソリン代の支払い方を工夫するのも手段の1つです。ガソリン代をクレジットカードで支払えば、ポイント分がお得になります。

例えば、「ENEOSカード S」なら、ガソリン・軽油がいつでも2円/L引きになり、「ENEOSカード C」なら、条件を満たすことでガソリン・軽油が最大7円/L引きになります。

また、ロードサービスやメンテナンス料金の割引など、車の維持費を抑えられる付帯サービスも利用可能です。

定期的にメンテナンスする

車を定期的にメンテナンスすることで、故障や整備不良による事故を未然に防げます。

費用がかかるという理由でメンテナンスを怠ると、故障などのトラブルが起き、余計に修理やメンテナンスの費用がかかるケースも少なくありません。また、事故につながるおそれもあるため注意が必要です。

なお、車のドアにできた軽度のキズを修理する際には、破損状況によっても異なりますが、30,000~60,000円かかることが多いようです。

維持費の支払いが毎月定額になるカーリースの利用も検討する

車を購入すると、税金の支払いや定期的にメンテナンス費用がかかり、その時期は年間を通して異なります。

その点、カーリースなら、決められた期間、毎月定額で好きな車を運転できます。

初期費用がかからず、税金もリース代に含まれているので、一度にまとまったお金を用意する必要がありません。契約するプランによっては、オイル交換や消耗品交換などのメンテナンス費用込みで定額なので、急な出費も抑えられます。

車に乗るたびに予約や返却をする必要がなく、マイカーと同じような感覚で利用することが可能です。

料金や条件などは、カーリースのサービスにより異なります。中途解約で違約金の発生や、総距離の上限を超過した場合に追加料金が発生することもあるので、事前によく条件を確認しましょう。

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まとめ

車の年間の維持費には、税金や保険料、車検費用、ガソリン代などさまざまな費用があり、車種によっても大きく変わります。

初心者の方は特に難しく感じるかもしれませんが、税金や保険料の仕組みを理解すること、保険やカーローンなどを複数社で比較することなどが大切です。

また、車の維持費を抑えたい方は、初期費用なし、税金なども含め毎月定額で車に乗れるカーリースがおすすめです。

監修者

松崎 観月

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級

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