雨の日の運転は何に気をつけるべき?安全に走行するための運転のコツも解説

  • 公開日:2023/3/31
  • 更新日:2023/3/31

雨の日の運転は、周囲の視界が悪くなり、道路も滑りやすくなります。事故を避けるためにも、速度を落として車間距離をとることや定期的なメンテナンスが必要です。この記事では、雨が運転に与える影響と安全運転のコツを解説します。

雨の日に運転していて、「前が見えなくて怖い」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。雨の日は昼間でも視界が悪く、道路も滑りやすくなっているので、いつも以上に慎重に運転しなければなりません。

雨の強い日は運転をしないことが理想ですが、通勤で車を利用するなど、運転を避けられない方もいるでしょう。

そこでこの記事では、雨の日の運転の危険性と注意するべきポイントを解説します。

雨の日の運転では視界と運転方法に気をつけよう

雨の日の運転で注意しなければならないのは、視界が悪くなる点と路面が滑りやすくなる点です。

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)が行った調査によると、首都高速道路の雨天時の事故は、晴天時の約5倍でした。昼間よりもさらに視界が悪くなる深夜の事故は、晴天時の約7倍にものぼります。調査結果からも、雨の日の運転がいかに危険であるかがわかります。

雨で視界が悪い、路面が滑りやすいと、運転にどのような影響が出るのでしょうか。以下で詳しく解説します。

前方の視界が悪くなる

雨が降ると、車のフロントガラスやサイドミラーに水滴が付着し、前方の視界が悪くなります。前方が見えにくくなると、前の車や歩行者、信号、白線、道路標識を見落としかねません。室内と外の温度差で内側のガラスが曇ると、視界はさらに悪くなります。

また、前の車や横から通過してくる車、対向車からの水しぶきで突然視界が遮られたり、水しぶきに目がいき、適切な安全確認が行えなかったりするリスクもあります。

後方確認が難しくなる

雨が強いと、窓を開けるのが難しくなるため、左右や後方をドアミラーやリアガラスで確認しなければいけません。ドアミラーやリアガラスにも水滴が付着するので、左右・後方の十分な確認ができないおそれがあります。

バックモニターが搭載されている車もありますが、雨が強くなれば映像が見えにくくなり、駐車が難しくなります。衝突のリスクもあるため、注意が必要です。

スリップしやすくなる

雨の日は、晴れの日と比べて路面が滑りやすくなるため、ブレーキが効きにくくなります。

カーブでは特にスリップ事故が起きやすく、衝突のリスクが高くなるので、十分にスピードを落として走行しなければなりません。JAFによると、雨のなかで最も多い事故は、スリップによる事故です。

また、雨の日の高速道路では、ハイドロプレーニング現象が起こる可能性があります。ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水が入り込んで、タイヤが浮いた状態になり、ハンドル操作やブレーキが効かなくなることです。スピードを出していると、大きな事故を引き起こす可能性もあります。

歩行者も視界が悪くなり車に気づきにくい

雨が降ると視界が悪くなるのは、歩行者も同じです。傘をさしている歩行者は、前方が見えにくくなり十分な安全確認ができていない可能性があります。

また、傘をさしていない歩行者は、雨に濡れたくないからと早足になりやすく、衝突するリスクがあり危険です。十分な確認をせず飛び出してくることも考えなければなりません。

歩行者だけでなく、自転車やバイク、ほかの車も晴れの日より運転しにくくなるため、事故の危険性が高まります。

雨の日の運転のコツ

雨の日は、晴れている日以上に慎重に運転しなければなりません。そこで、どんなことに気をつけて運転すれば良いのかを解説します。

  • 雨の状況を確認する
  • いつもより車間距離を長くとる
  • 良好な視界の確保に努める
  • ライトを点灯させる
  • 左右・後方の確認を入念に行う

雨の状況を確認する

基本的に、雨の日は運転を控えるのが最善の手段です。特に、豪雨の場合は事故のリスクが高まります。ワイパーを最速で作動させても見えないほどの雨では、視界が確保できないだけでなく、冠水や河川の氾濫の被害に遭う可能性もあります。

気象庁が発表している雨量ごとの運転の危険性を以下にまとめたので、参考にしてください。

雨量 運転への影響
20~30mm/時間 ワイパーを速くしても見にくい
30~50mm/時間 高速走行時にハイドロプレーニング現象が起きやすくなる
50mm/時間以上 車の運転は危険

50mm/時間以上の雨は、滝のように降る激しい雨であり、水しぶきで全体的に視界が悪く、運転には大きな危険性が伴います。

運転中に雨が強くなった場合は、屋根のある駐車場などに雨がおさまるまで待機し、追突する・追突されるリスクをできる限り下げることが大切です。

雨が降っていても通勤などで車の使用を避けられない方は、以下のような点に気をつけて運転しましょう。

いつもより車間距離を長くとる

雨の日は路面が滑りやすく、ブレーキを踏んでから車が停まるまでの「制動距離」が長くなります。

JAFの実証実験によると、時速100kmで直線を走行し、ブレーキをかけたときの制動距離は、路面が乾いているときが42.6mであるのに対し、路面が濡れているときは70.5mでした。

路面が濡れているときの制動距離は、路面が乾いているときと比べて1.5倍以上も長くなっています。

晴れた日と同じ感覚でブレーキをかけると、停止が間に合わない可能性があるため、いつもよりスピードを落とし、車間距離に余裕をもって走行することが大切です。

車間距離が短いと、前の車の水しぶきがかかって、急激に視界が遮られるおそれもあります。

さらに、スピードの出しすぎや急ブレーキは、スリップ事故が起きるリスクが高まるので危険です。雨の日はほかの車も同じように制動距離が長くなるため、急ブレーキをかけると追突される可能性もあります。

良好な視界の確保に努める

雨の日は視界が悪くなり、前方や側方、後方の確認ができないことで事故が起きやすくなります。見落としを防ぐため、常に良好な視界を確保することが大切です。

前方や後方が見えやすくなるように、雨の強さに応じてワイパーの動き方を調整しましょう。ワイパーのゴム部分が劣化したり汚れたりしていると、拭き取りにくくなり視界が悪くなるため、定期的な確認が必要です。

また、ガラスがくもって視界が悪くなる場合は、「デフロスター」や「デフォッガー」を使ってくもりを取り除きましょう。

  • デフロスター:除湿された空気をフロントガラスなどに集中的に送風し、くもりを除去する機能
  • デフォッガー:リアガラスに張り巡らせた電熱線によりくもりを除去する機能

ホコリや汚れがあるとガラスに水蒸気が付きやすくなるため、日頃からキレイに保つことも重要です。

ライトを点灯させる

雨の日は、雨粒で前が見えにくく、また昼間でも薄暗い場合があります。安全のため、時間帯にかかわらずライトを点灯させて走行しましょう。

ライトの点灯は、前の車や歩行者、白線などの見落としを防ぐのに有効ですが、ほかの車や歩行者に自分の車の存在を知らせる意味でも重要です。

ライトを点灯していれば、ほかの車や歩行者から見落とされにくくなり、接触事故を防止できます。

左右・後方の確認を入念に行う

雨の日は、いつも以上にドアミラーやルームミラーをよく見て、左右・後方の確認を入念に行う必要があります。ミラーだけでなく、目視でこまめに確認しましょう。

駐車などでバックするときは、窓を開けて確認するのが理想ですが、雨が強く難しい場合は、晴れの日以上にスピードを落として慎重に行う必要があります。

雨の日の運転で事故を防ぐために大切なのは日々のメンテナンス

車の定期的なメンテナンスが行き届いていないと、事故が起きる確率が高まります。特に、タイヤとワイパーのメンテナンスは、雨の日の事故を防ぐ上で欠かせません。

タイヤがすり減り溝が浅くなっていると、スリップ事故につながります。溝が減ったタイヤで高速道路を走行すると、タイヤと路面の間に水の膜ができ、ハンドルやブレーキの制御が不能となる「ハイドロプレーニング現象」も起きやすくなるため、定期的にタイヤの溝を確認し、適切な時期に交換しておくことが大切です。

また、空気圧が減っていると、タイヤの温度が上昇して破裂する「スタンディングウェーブ現象」も起きやすくなります。安全運転のため、空気圧のチェックは毎月行いましょう。

さらに、ワイパーのゴムが劣化すると、拭き取りが上手くできず視界が悪くなる原因になります。半年に1回を目安に交換しましょう。

そのほか、フロントガラスやドアミラーに撥水コーティングをしておけば、視界がすっきりします。水蒸気でくもりにくいよう、常にガラスを清潔な状態にしておくことも大切です。

メンテナンス付きのカーリースもおすすめ

雨の日も運転をする方には、メンテナンス費用込みのカーリースもおすすめです。

カーリースとは、契約時に決めた一定期間、購入したときと同じように車に乗れるサービスです。一時的なレンタルとは違い、数年単位の長期間、車を借りられます。

カーリースのメリットは、基本的に初期費用がいらず、毎月のリース料金を定額で支払える点です。メンテナンス付きのカーリースなら、毎月のリース料金にメンテナンス費用も含まれているので、安全運転のためにこまめなメンテナンスが行えます。

また、カーリースは、最新の安全性をそなえた状態の良い新車に乗ることができます。

雨が降っていても、通勤などで車に乗ることを避けられない方もいるでしょう。雨天時の運転では、車に搭載された最新の安全性能が頼りになります。雨の日も安全に運転するための1つの手段として、カーリースの利用も検討しましょう。

メンテナンス費用もコミコミの「ENEOS新車のサブスク」

「ENEOS新車のサブスク」は、契約期間中、希望した新車に乗れるサブスクリプションサービスです。

初期費用が0円、毎月のリース料金は定額です。フルサポートパックなら、メンテナンスの費用も月額料金に含まれており、毎月の料金の範囲で定期的な点検が可能です。

  • 税金
  • 車検・法定点検
  • オイル・タイヤ・消耗品交換の費用

タイヤやワイパーの交換も含まれるため、履き替えによる突然の出費もありません。

また、メンテナンスはお近くのサービスステーションで完結するので、手間がかかりません。こまめにメンテナンスしておけば、安心して運転できます。

さらに、「ENEOS新車のサブスク」には、国内新車販売台数上位の車種がそろっており、最新の安全機能をそなえた新車に乗れるので安心です。のりかえプランをご利用の場合、追加料金なしで次の新車にお乗り換えできるため、常に安全性能に優れた最新の車に乗り続けられます

  • 当社が指定した車種、およびリース契約に定める乗換対象期間を満たすもので、当社所定の事由に該当する場合に限ります。

まとめ

雨の日は運転席からの視界が悪く、道路も滑りやすいため、いつも以上に慎重に運転する必要があります。また、雨の日の事故のリスクを下げるためにも、日頃からこまめなメンテナンスが大切です。

安心して運転するために、メンテナンスが簡単なカーリースの利用も検討しましょう。カーリースなら、安全性能に優れた新車に乗ることができ、メンテナンス費用が毎月の料金に含まれているプランも選択可能です。

監修者

松崎 観月

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級

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