リース車で事故を起こしたら解約になる?修理費用や事故の際の対処手順もまとめて解説

  • 公開日:2023/3/31
  • 更新日:2023/3/31

リース車で事故を起こした場合、修理費用は自己負担となるのが一般的です。小さな傷やへこみならそのまま利用できますが、原状回復義務があるため、契約満了時に費用がかかる可能性があります。この記事では、リース車で事故を起こしたときの取り扱いを解説します。修理できる状態なのか、全損なのかによっても対応が異なるので、事前に確認しましょう

「リース車で事故を起こしてしまったら、契約はどうなるの?」「車にそのまま乗っても問題ない?」と気になる方もいるのではないでしょうか。

カーリースは車を長期間借りるサービスであり、事故を起こすと、購入した車とは違った対応が必要です。

この記事では、リース車で事故を起こした際に、リース契約がどのような取り扱いになるのかを解説します。事故を起こしてしまったときの対応方法、リース会社への報告義務についても説明するので、参考にしてください。

リース車で事故を起こした場合におこる2つのパターン

リース車で事故を起こした場合の対応は、契約プランによって異なりますが、基本的に毎月のリース料金には修理費用が含まれておらず、自分で修理するのが一般的です。契約している自動車保険(任意保険)の範囲内で、修理費用をカバーすることになります。

ただし、全損なのか、修理できる状態なのかによっても対応は異なります。以下で詳しくみていきましょう。

修理できる状態なら引き続き利用できる

車が修理できる状態なら、基本的にカーリースの契約は続行されます。

ただし、毎月のリース料金に修理費用は含まれておらず、全額自己負担となるのが一般的です。

また、リース料金に自賠責保険料は含まれていますが、自動車保険料(任意保険料)は含まれていません。そのため、別途加入しておく必要があります。

なお、自賠責保険と自動車保険(任意保険)の違いは、以下のとおりです。

  • 自賠責保険:すべての車に加入が義務付けられている強制保険
  • 自動車保険:自賠責保険をカバーする目的で任意に加入する保険

自賠責保険は、対人補償を目的とした保険であり、修理費用の補償はありません。そのため、自動車保険(任意保険)で車両保険をつけておくことが大切です。

車両保険とは、契約している車が損害を受けた場合に修理費用を補償してくれる保険です。

また、リース車で事故を起こした場合の修理は、カーリース会社が指定する整備工場で行うことが多く、自分で決められないケースがあります。自己判断で修理せず、事前にカーリース会社に相談しましょう。

なお、走行に支障がない程度の傷やへこみができた場合は、そのまま利用することもできます。ただし、リース車には原則として原状回復が義務付けられているため、契約満了時に費用がかかる可能性があります。

全損なら強制解約になる

修理ができない全損の状態になった場合、一般的にカーリース契約は強制解約となり、違約金を支払わなくてはなりません。違約金が生じるのは、契約期間中に契約が解除されると、未払いのリース料金分がカーリース会社の損害になってしまうためです。

中途解約の違約金とは残債のことで、残りの契約期間分のリース料金や契約時に設定された残価、事務手数料などが含まれます。したがって、残りの契約期間が長いほど、違約金も高くなります。

全損になったときの契約の取り扱いは、カーリースの規約などで定められているので、契約の際に確認しましょう。全損時のリスクに備える方法として、カーリース専用の自動車保険に加入する方法もあります。

通常の自動車保険(任意保険)は、事故の相手方への補償や自分・同乗者などの補償をしてくれる保険です。

一方、カーリース専用の自動車保険は、リース車が全損した際の中途解約にかかる違約金を補償してくれます。違約金は高額になる場合もあるため、専用の保険に加入しておくと安心です。

事前に取り扱いがあるかどうかを確認しておきましょう。

事故の修理費用はいくら?

事故の際の修理費用は、損傷を受けた場所や度合い、車種などで大きく変わってきます。加入した自動車保険の範囲で補償を受けられますが、場合によっては自己負担が必要です。

小さな傷やへこみなら少額で済むこともありますが、部品の交換が必要になれば高額になる傾向にあります。

一般的に、バンパーの修理費用は3~10万円程度です。ただし、軽度の傷やへこみなら1万円程度で済むこともあります。

また、エンジンが損傷を受けると交換が必要となるため、50~100万円程度と高額になるケースが一般的です。さらに、車の骨組み部分であるフレームの修理には、10~100万円程度の費用がかかります。

上記の費用はあくまでも目安であり、実際には修理を依頼する工場によっても異なります。一般的に、ディーラーに修理を依頼すると安心感がある反面、料金が割高です。一方、民間工場やカー用品店は、費用を抑えられる傾向にあります。

リース車で事故を起こしてしまった時の対処手順

事故が起きたときの対処手順は、購入した車で事故を起こした場合と大きな違いはありません。ただし、リース車で事故を起こしてしまった場合、リース会社への連絡が必要です。

  1. 事故車の移動と相手の救護
  2. 警察へ連絡
  3. 保険会社へ連絡
  4. リース会社へ連絡

相手の救護に努め救急車を呼ぶ

ケガ人がいる場合は、救護が最優先です。救急車を呼んで待っている間も、止血や人工呼吸、心臓マッサージなどの応急処置を行いましょう。

また、新たな事故を防ぐため、車を安全な場所に移動して停車してください。

車をそのままにしておくと、渋滞になったり後続車から追突される可能性があります。移動できない場合は、ハザードランプをつける、発煙筒を使うなどして事故が起きていることを後続車に知らせることが大切です。

事故後、様子を見ようと車外に出て後続車にはねられるケースもあるので十分に注意しましょう。

警察に連絡する

人身、物損や事故の大小にかかわらず、事故を起こしたら必ず警察(110番)に連絡しなければなりません。警察への事故報告は、法律(道路交通法第72条)で定められている義務です。

また、自動車保険(任意保険)の補償を受ける際にも、警察への連絡により発行される「交通事故証明書」が必要になる場合があります。交通事故証明書とは、事故の日時や場所、氏名などが記録された、事故が起きたことを証明する書類です。

警察に連絡をすると、事故の日時や場所、ケガの程度などを詳しく聞かれるので、落ち着いて正確に答えましょう。

加入している保険会社に連絡する

自動車保険(任意保険)に加入している場合は、保険会社に事故の連絡を行いましょう。事故相手とやりとりし、以下の情報を確認しておきます。

  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • ナンバー
  • 保険の証券番号など

保険会社に事故の連絡をすると、名前や証券番号、事故の日時、場所、事故相手の情報などを詳細に聞かれるので、正確に伝えます。

保険会社への連絡が遅れるとその後の対応にも時間がかかる可能性があるので、事故の対応が落ち着いたらなるべく早めに連絡しましょう。

また、保険会社に連絡する前に、事故相手と直接お金の約束や支払いをするのは避けてください。

カーリース会社に連絡する

リース車で事故を起こした場合、カーリース会社への連絡が必要となる点が購入した車との違いです。

カーリースでは、事故を起こした際の報告が義務付けられています。報告しなかった場合、規約違反となり一括支払いを請求されるケースもあるので、速やかに連絡を入れましょう。

カーリースを選ぶときは契約内容をよく確認する

カーリースによって、月額料金に含まれている費用やプランの内容、サポート体制などがさまざまです。

カーリースを選ぶ際は、毎月のリース料金にメンテナンス費用を含められるかどうかを確認しましょう。

メンテナンス費用込みで毎月のリース料金が定額になれば、メンテナンスにかかる費用の心配なくこまめに点検できるため、事故のリスク軽減につながります。

メンテナンスできる場所が近くにあるか、手間がかからないかどうかも確認しておきたいところです

また、事故を起こしてしまったときの取り扱いも、カーリースにより異なります。

メンテナンスが受けられる範囲や傷やへこみができたときの対応、事故時のサポートなどを契約前に確認しておきましょう。事故や損害を受けた場合の取り扱いは、リース契約の規約などに記載されています。

最新の安全機能をそなえた新車に乗れる「ENEOS新車のサブスク」

カーリースの利用を検討するなら、契約期間中、いつでも車に乗れる「ENEOS新車のサブスク」がおすすめです。初期費用0円、毎月の料金を定額で支払うことができ、月額料金には自賠責保険料や自動車税も含まれています。なお、任意保険は別途ご加入ください。

また、「ENEOS新車のサブスク」は、国内新車販売台数上位の車種をそろえています。事故のリスクを低減させる最新の安全性能をそなえた新車に乗れるので安心です。

のりかえプランをご利用なら、追加料金なしで次の新車へのお乗り換えが可能なので、安全性能に優れた新車に乗り続けられます

さらに、フルサポートパックなら、メンテナンス費用や修理費用も含まれており、いざというときにもサポートが受けられます。

  • 車検・法定点検
  • オイル・タイヤ・消耗品交換
  • 代車・故障修理・ロードサービス

お近くのサービスステーションに行けばメンテナンスが完結するので、車の維持や管理に手間がかかりません。

事故を防ぐには、ルールを守って慎重に運転することが大切ですが、こまめなメンテナンスも重要です。「ENEOS新車のサブスク」のフルサポートパックなら、修理や消耗品の交換にかかる費用を心配せず、適切なメンテナンスが行えます。

  • 当社が指定した車種、およびリース契約に定める乗換対象期間を満たすもので、当社所定の事由に該当する場合に限ります。

まとめ

リース車で事故を起こすと、基本的に修理費用は全額自己負担となります。そのため、車両保険やカーリース専用の自動車保険に加入しておき、事故に備えることが必要です。カーリースによっても取り扱いが異なるので、事前に契約内容を確認しましょう。

「ENEOS新車のサブスク」には、事故のリスクを抑える予防安全機能などをそなえた新車がそろっており、プランによっては追加料金なしでのお乗り換えも可能です。

監修者

松崎 観月

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級

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