車を適切な時期に買い替えれば、最新の新車に乗れるだけでなく、「安全性が高まる」、「維持費を抑えられる」などのメリットがあります。
車を買い替えたいと考えてはいるものの、「いつ買い替えるべきかわからない」、「買い替えの費用が負担」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、車を買い替えたほうが良い理由とタイミング、平均保有期間を解説します。また、買い替え時に知っておきたい注意点もあわせて説明します。
車を適切に買い替えたほうが良い理由
車を定期的に乗り換えたほうが良い理由は、最新の性能をそなえた新車に乗れる、修理代を抑えられるなどいくつかありますが、何といっても安全に運転できることです。最初に、車を乗り換えるメリットを解説します。
- 安全に運転できる
- 最新の性能をそなえた新車に乗れる
- 修理代を抑えられる
安全に運転できる
車の安全性能技術は年々向上しており、安全運転を支援するシステムをそなえた自動車が増えています。
例えば、「HONDA N-BOX」には「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」などの予防安全機能が多数標準装備されています。衝突軽減ブレーキは、歩行者や車を検知して衝突回避又は被害軽減を支援するシステムです。
事故を防ぐには安全運転を心がけることが大切ですが、最新の安全機能をそなえた車に乗り換えることも事故のリスク軽減につながります。
最新の性能をそなえた新車に乗れる
車を買い替えれば、最新の性能をそなえた新車に乗れるのがメリットです。走行性や乗り心地、使いやすさに加え、安全性能や燃費性能に優れた車種は年々増えています。
排ガスや燃費性能に優れ、環境にやさしい新車に買い替えれば、税金の優遇が受けられる、燃費がよくなりガソリン代が安くなるなど、経済面でも魅力があります。
修理代を抑えられる
新車に買い替えれば部品が新品になるため、メンテナンス費用の負担軽減が可能です。一般的に、車の使用年数が増えるほど部品の劣化が進み、定期的な点検や修理が必要になります。
また、新車にはメーカー保証があり、基本的に3年間(または走行距離60,000km)は一般保証、5年間(または走行距離100,000km)は特別保証として、不具合の際に無料で修理してもらえます。
上記のとおり、安全性が高まる、修理代を抑えられるなど買い替えのメリットは多くあります。
しかし、買い替えにはまとまった費用や手続きの手間がかかるため、迷う方も多いでしょう。では、多くの方は車を何年で買い替えているのでしょうか。
平均的な買い替え時期は8年
自動車検査登録情報協会の調査によると、2020年3月末の平均車齢※は、普通車が8.22年、小型車が9.78年 でした。
普通車全体でみると、26年連続で過去最高の年数を更新しています。調査結果から車の長期使用化が進んでいることがわかりますが、それでも多くの方が10年を待たず乗り換えています。
- ※自動車が初度登録してからの経過年数の平均
車の買い替えを検討したい具体的なタイミング
車を乗り換えたいと考えているものの、買い替えのタイミングに迷う方も多いのではないでしょうか。
一般社団法人日本自動車工業会の「2021年度 乗用車市場動向調査」によると、車購入のきっかけで最も多かったのは、「手放した車が一定の基準に達した(車検の時期が来た、走行距離が一定に達したなど)」でした。次に、手放した車の状態変化、車の使い方の変化、家族人数の増減と続きます。
そこで、車の買い替えを検討すべき主なタイミングを解説します。
- 車検が近づいたとき
- 走行距離が10万kmを超えたとき
- ライフスタイルが変わったとき
- 自動車税が上がるとき
- メンテナンス費用が高くなってきたとき
- 車の販売価格が安くなるとき
車検が近づいたとき
車を保有すると、新車購入時は3年後、以降は2年ごとに車検を受けなければならないことになっています。
車検を依頼する業者によって異なりますが、数万円以上の費用が必要となり、10万円以上かかるケースも少なくありません。車の使用年数が経過するほど必要な整備が増え、車検の費用もかさむ傾向があります。
車検を迎える前に車を買い替えれば、車検費用を抑えて乗り換えることが可能です。車検が切れてしまわないよう、早めに次の車を探しておく必要があります。
走行距離が10万㎞を超えたとき
走行距離が一定に達したときも乗り換えのタイミングです。一般的に、車に使われている部品の多くは走行距離が増えるほど劣化します。
例えば、エンジンが動くのに欠かせない「タイミングベルト」は、走行距離8万km~10万kmが交換の目安とされています。タイミングベルトが切れてしまうと、エンジンが停止してしまうため注意が必要です。
また、走行距離によってはメーカー保証が切れてしまい、修理にお金がかかる可能性もあります。さらに、走行距離が多いほど買い取り価格は低くなるのが一般的です。
ライフスタイルが変わったとき
車の使い方が変わったときも買い替えを検討しましょう。なぜなら、用途により選ぶべき車も変わってくるためです。
- 家族が増えたのでミニバンに乗り換える
- 車の利用頻度が増えガソリン代がかさむようになったのでより燃費のいい車に乗り換える
- こどもが独立したので軽自動車に乗り換えるなど
ライフスタイルの変化に応じて適した車を選ぶことで、使いやすさや快適さが増すのはもちろん、維持費も抑えられる可能性があります。
自動車税が上がるとき
自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)が上がるまえに買い替える方法もあります。
自動車税は、毎年4月1日時点の所有者に対して課される地方税です。地方税には「グリーン化特例」の制度があり、一定年数を超える環境への負荷が大きい車は、税金の負担が大きくなります。
- 初回新規登録後11年を超えるディーゼル自動車:概ね15%重課
- 13年を超えるガソリン自動車・LPG自動車:概ね15%重課
- 13年を経過した軽自動車:概ね20%重課
さらに、13年を経過した車は、自動車重量税も高くなります。
メンテナンス費用が高くなってきたとき
メンテナンス費用が高くなってきたと感じたら、買い替えを検討しましょう。
車の使用年数が経過するほど、一般的に点検や修理にかかる維持費は高くなります。一定期間が経つと、部品の在庫がなく修理代が高くなる、メーカー保証が切れてしまい不具合が生じたときの修理代が自己負担になるなどのリスクがあります。
車の販売価格が安くなるとき
お得に車を買い替えるには、高く売れる時期に売って、安く購入できる時期に買うことが重要です。
査定価格が高くなると期待できるのは、一般的に1~2月頃です。新生活前の3月は車を購入する方が多いため、その少し前の時期は査定価格が高くなる傾向があります。
新型が発売されると査定価格が大きく下がる可能性もあるので、モデルチェンジ前に売却するのも手段のひとつです。
一方、決算期の3月、9月は一般的に安く購入できます。7月のボーナス時期や1月(新春)にもセールが行われており、通常より安く購入できる可能性があります。
20年以上乗り続けることはできる?
適切なメンテナンスを行えば、長期間同じ車に乗り続けることも可能です。一般社団法人 日本自動車工業会「2021年 乗用車市場動向調査」によると、10年超乗っていた方が約3割、7年超乗っていた方は6割以上にのぼります。
ただし、使用期間が長くなるほどメンテナンスや修理に費用がかかるため、長期間乗り続けることがお得とはいえません。
長い間同じ車に乗り続けると税金も高くなり、こまめに整備していない場合は燃費が悪くなりガソリン代も高くなる傾向があります。
さらに、期間が経つほど故障などのトラブルも起きやすくなります。経済面だけでなく、安全なカーライフを送るためにも適切なタイミングで車を乗り換えるほうが良いでしょう。
新車への買い替えに関する注意点
新車に買い替える際に、知っておきたい注意点もあります。
- ローンの返済状況を確認する
- 売却は複数社の見積もりをとる
- 納車までに期間がかかる
ローンの返済状況を確認する
ローン返済中で、車の所有権がディーラーやローン会社になっている場合は、一般的にローンを完済し、自分の名義にしてから売却しなければなりません。
車が自分の名義になっている場合は、返済中でもそのまま売却できますが、返済が続くため注意しましょう。売却額がローンの残債より少ない場合は、残りの残債を現金で支払うなどの対応が必要となります。
売却は複数社の見積もりをとる
車を売却する際に相見積もりをとれば、高く売れる業者を見つけられる可能性が高まります。複数社の価格を比べることで、査定価格の相場も把握できるでしょう。
ただし、見積もりを依頼する業者を増やしすぎると手間や時間がかかります。
納車までに期間がかかる
車種によっては、納車までに半年以上かかる場合もあります。車検までに新しい車が必要な場合も、納車の時期によっては車検切れになってしまう可能性があるため注意が必要です。
一般的に、期間が経過するほど査定価格も下がります。買い替えを考えているなら、納車までに期間がかかることを踏まえ、売却の計画や次の車選びを早くから進めることが重要です。
新車と中古車はどっちがいい?
新車と中古車には、それぞれメリット・デメリットがあります。
新車は初期費用がかかりますが、カラーやオプションを自由に選ぶことが可能です。また、エコカー減税により税金の優遇を受けられる車が多い傾向があります。
一方、中古車は、新車と比べて車両価格が安く初期費用を抑えられます。同じ車種でもよりグレードの高い車を選択肢に入れられるでしょう。また、新車では買うことができない旧型や取扱いがなくなったカラーに出会える可能性もあります。新車と比べて、一般的に納車が早いのもメリットです。
ただし、必ずしも希望する車種やグレード、オプション、カラーがそろった車を見つけられるとは限りません。
また、新車は故障などのトラブルが起きにくくメーカー保証も受けられますが、中古車は部品が劣化している可能性がありメンテナンスに費用がかかる傾向があります。メーカー保証が受けられず、修理費用が高くなる場合もあります。
さらに、部品が劣化していると燃費も悪くなりやすく、ガソリン代が高くつきやすい点にも注意が必要です。
このように、中古車は初期費用こそかかりませんが、維持費が高い傾向にあり、新車よりもお得とは限りません。中古車への買い替えを検討する際は、事故歴や傷、装備が正常に作動するかなどの入念なチェックが重要です。
新車に買い替えたいならカーリースという選択肢もある
新車の買い替えにはまとまった費用がかかり、手続きにも手間がかかる傾向があります。費用や手続きの負担を減らして新車に乗り換えたい方は、カーリースの利用も検討しましょう。
カーリースは、定額の月額料金を支払うだけで車を借りられるサービスです。初期費用がかからないので、まとまった費用なく手軽に新車に乗り始められます。
月額料金には、税金や自賠責保険料も含まれています。さらに、プランによってはメンテナンス費用も含まれるため、急な出費が発生しにくく車に関する支出を一定にできます。
最新の性能をそなえた人気車種がそろう「ENEOSカーリース」
「ENEOSカーリース」は、国内新車販売台数上位の車種をそろえた定期契約のカーリースサービスです。最新の性能をそなえた人気車種の新車から、お好きな1台をお選びいただけます。
初期費用0円、毎月のリース料金が定額なので、買い替えにかかるまとまった費用を用意する必要がありません。
フルサポートパックなら、メンテナンス費用も月額料金に含まれており、お近くのサービスステーションで手間なくメンテナンスが行えます。費用や手続きの心配なく定期的な点検が行えるので、安心・安全にカーライフをお楽しみいただけます。
また、のりかえプランをご利用の場合、契約期間中、3年目/4年目の乗り換え可能期間なら、追加料金なしで次の新車にお乗り換えが可能です※。まとまった費用なく最新の性能をそなえた新車に乗り続けられるため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
お近くのサービスステーションで車を選び、審査申込み・契約をするだけなので、手続きも簡単です。また、webでの審査申込・契約も可能です。
まずは「カンタン見積り」で毎月のお支払い額をチェックしてください。
- ※車種および対象期間はリース契約に定める条件を満たすものに限ります。
まとめ
車の平均保有期間は約8年です。一般的に、走行距離や年数が増えるほど車の部品は劣化し、維持費がかかりやすくなります。
車検を迎える前や走行距離が一定に達したとき、車の使い方が変わったとき、メンテナンス費用が高くなったなどのタイミングで買い替えを検討しましょう。
買い替えを考えるなら、経済的な負担や手間なく乗り始められる初期費用0円のカーリースもおすすめです。
監修者
松崎 観月
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級