キャンプ向きの車といっても、走行性に優れたSUVやリーズナブルで運転しやすい軽自動車など種類はさまざまです。
ファミリーキャンプやソロキャンプ、山の中での本格的なキャンプなど、キャンプスタイルや人数によって選ぶべき車も変わってきます。
そこでこの記事では、キャンプに適した車の選び方とおすすめの車種を紹介します。
キャンプに適した車の選び方
キャンプ用の車を選ぶときは、以下のポイントに着目しましょう。
- ボディタイプ
- 荷物の積載量と積みやすさ
- 悪路での走行性
- 車中泊できる室内空間
ボディタイプ
キャンプスタイルや乗車人数に合ったボディタイプを選びましょう。
車高が高く走破性に優れるSUVは、本格的なキャンプを楽しみたい方におすすめです。積載スペースにもゆとりがあるので、大きなキャンプ用品も載せられます。
また、家族やグループキャンプ向けの車というとミニバンのイメージがありますが、近年はトールタイプの軽自動車が多く登場しており、荷物をたくさん積めます。複数人での車中泊前提でなければ、キャンプ用の車としても十分検討できるでしょう。
近年では、力強い走りや室内空間の広さを実現した軽自動車も増えています。
さらに、軽自動車は車両価格がリーズナブルで、税金や保険料も抑えられるため経済的です。
荷物の積載量と積みやすさ
キャンプに行くときは、テントやタープ、寝袋、テーブル、チェア、調理器具などたくさんの荷物を積む必要があります。必要な荷物を載せられるだけの十分な積載スペースがあるかどうかを確認しましょう。
近年は、シートを自由にアレンジできる車種も多く登場しています。シートアレンジの柔軟性が高ければ、長さのある荷物を載せるのにも困りません。
また、積載スペースがフラットになれば、ムダなスペースもなく効率的に荷物が積めます。
さらに、キャンプの際は一度にたくさんの荷物を運ぶため、積み下ろしのしやすさも重要です。開口部が大きい・低い車なら、ラクに積み下ろしできます。
そのほか、汚れた靴などを入れられるスペースや小物を吊り下げられるフックがついている車種もあるので、よく比較しましょう。
悪路での走行性
山の中のキャンプ場などに行く場合は、砂利道やくぼみのある未舗装の道路を走ることもあるでしょう。土ボコリや雨のあとのぬかるんだ道では、スリップしやすくなるため注意が必要です。
近年は街中で楽しめるキャンプ場も増えており、普通の車でも問題なくアクセスできますが、山や森の中でのキャンプを楽しみたい方は、オフロード向けの車を選びましょう。
悪路での走行性にこだわるなら、4WD(四輪駆動)の車がおすすめです。2WDは前輪または後輪のタイヤのみが駆動するのに対し、4WDでは、4つのタイヤすべてにエンジンからの動力が伝わります。そのため、路面の影響を受けにくく安定した走りが可能です。
車中泊できる室内空間
車中泊をするなら、ゆっくり足を伸ばして休めるかどうかも重要です。
身長以上のスペースがあるか、窮屈に感じない程度の高さがあるかなどを確認しましょう。高さに余裕があれば、車内での移動や着替えもスムーズに行えます。
シートをフルフラットにできる車なら、より快適に夜を過ごせます。 段差ができる場合は、マットなどを活用して解消しましょう。
キャンプにおすすめの車5選
積載量スペースや走行性、室内空間を基準に、キャンプにおすすめの車を紹介します。
- HONDA N-BOX
- HONDA フィット
- TOYOTA ライズ
- NISSAN ノート
- TOYOTA ヴォクシー
HONDA N-BOX
「HONDA N-BOX」は、2022年国内販売台数NO.1の軽ハイトワゴンです。価格1,448,700円~2,252,800円(税込)、サイズは全長3.395m、全幅1.475m、全高1.790m(4WD:1.815m)。
N-BOXは、軽自動車とは思えないような室内空間の広さが魅力です。シートアレンジの柔軟性が高いため、長いものや背の高いものを積むのも容易にできます。
- ユーティリティ・モード:大きな荷物も載せられる
- ロング・モード:長い荷物を載せられる
- トール・モード:背の高い物を載せられる
- リフレッシュ・モード:足を伸ばしてくつろげる
車中泊をする場合は、リフレッシュ・モードやユーティリティ・モードがおすすめです。N-BOXは、燃料タンクを前席の下に設置することで室内の高さを拡大しているため、圧迫感を感じにくくゆっくり休めます。
HONDA フィット
「HONDA フィット」は、広々とした室内空間が特徴のコンパクトカーです。1,592,800円~2,664,200円(税込)と比較的低価格で購入できます。サイズは、全長3.995m、全幅1.695m、全高1.515m※。
腰の高さに合わせてテールゲートの開口部が広く・低くなっているため、荷物の積み下ろしが簡単です。シートアレンジも多彩なので、大きい荷物や長尺物、高さのある荷物も載せられます。
また、コンパクトカーながら車中泊にもおすすめです。ユーティリティ・モードにすれば、後席をフラットにできるため、ゆっくり過ごせます。
また、前席を後ろに倒すリフレッシュ・モードでも車中泊が可能です。
フィットは、国土交通省が発表した「燃費の良い乗用車ベスト10」(令和3年末時点)にもランクインしており、燃費のいい車に乗りたい方にもおすすめです。
- ※グレードにより異なります。
TOYOTA ライズ
「TOYOTA ライズ」は、コンパクトなボディながらパワフルで走る楽しさが味わえるコンパクトSUVです。1,717,000円〜2,338,000円(税込)と、SUVながら100万円台から購入できます。サイズは全長3.995m、全幅1.695m、全高1.620m。
SUVのアクティブさと運転のしやすさを両立しているため、キャンプだけでなく普段の街乗りに使いたい方にもおすすめです。
積載量はコンパクトSUVのなかでトップクラス。後席を倒せばほぼフラットな積載スペースができるので、大きなキャンプ用品や長尺物も載せられます。
また、後席シートを倒し、バックドア開口部までフラットな状態にすれば、車中泊も可能です。前席シートを一番前にスライドしておけば、足を伸ばしやすくなります。
NISSAN ノート
「NISSAN ノート」は、第2世代e-powerが搭載されたコンパクトカーです。e-powerとは、エンジンで発電して高出力のモーターで走る新しい電気自動車をさします。
価格は2,211,000円~2,878,700円(税込)とやや高めですが、燃費がよくガソリン代を抑えられる傾向にあります。国土交通省による「燃費の良い乗用車ベスト10」(令和3年末時点)にもランクインしています。サイズは全長4.045m、全幅1.695m、全高1.520m※。
また、路面を選ばずスムーズに加速し、エンジンの始動を抑えることで高い静粛性を実現しているのも特徴です。
ノートで車中泊をする際は、前席シートを一番前にスライドし、後席シートを倒せば横になれるスペースを作れます。フルフラットにはなりませんが、オプションのマルチラゲッジボードなどで段差を埋めれば解消できます。
- ※グレードにより異なります。
TOYOTA ヴォクシー
「TOYOTA ヴォクシー」は、ファミリーキャンプにおすすめのミニバンです。価格は3,090,000円~3,960,000円(税込)、サイズは全長4.695m、全幅1.730m、全高1.895m(4WDは1.925m)。
ゆったりとくつろげる快適な室内空間で、車中泊にもおすすめです。リヤフラットソファモードにすれば、後列すべてをフルフラットにでき、天井が高く圧迫感もないため心地よく眠れます。
サードシートを跳ね上げれば、大きな積載スペースを作れるので、荷物が多いキャンプでも安心です。リアゲート開口部が低くなっており、重たい荷物もクラに積み下ろしできます。
また、スマートキーを持っていれば足先をかざすだけで後席のスライドドアが自動で開閉できるので、両手にキャンプ用品を持っていても積み下ろしが簡単です。
初期費用を抑えてキャンプを楽しめるカーリース
キャンプを楽しみたいと思っているものの、「車の購入や維持費にお金がかかる…」と迷っている方もいるのではないでしょうか。
車でキャンプに行くなら、カーリースの利用もおすすめです。カーリースは、リース料金を支払って、カーリース会社が購入した車を長期間借りられるサービスです。
初期費用が0円なので、手元にまとまったお金がなくても車に乗ることができます。また、毎月定額のリース料金には、税金や自賠責保険料も含まれているので、家計の計画が立てやすくなります。
一時的にレンタルした車でキャンプに行く場合は、レンタル後の自宅での荷物積み込み、返却前の荷下ろしが必要です。返却時間が決まっているので、時間を気にしながら行動しなければなりません。
カーリースなら数年単位で借りられるので、購入したのと同じようにゆっくりキャンプが楽しめます。
「ENEOSカーリース」なら幅広い車種からキャンプ向きの1台も選べる
「ENEOSカーリース」は、国内販売台数上位の人気車種がそろうカーリースです。幅広い車種から、自分のキャンプスタイルや人数に合った1台がお選びいただけます。
購入したときと同じようにいつでも車に乗れるので、キャンプだけでなく普段の買い物や通勤、レジャーに使いたい方にもおすすめです。
初期費用は0円、月額料金は定額なので、購入するまとまった費用を用意できない方にもご利用いただけます。
また、のりかえプランをご契約の場合、契約期間中、3年目/4年目の乗り換え可能期間なら、追加料金なしで次の新車にお乗り換えが可能です。ライフスタイルが変わったときも柔軟に対応でき、さまざまな車種に乗れるのでキャンプの楽しみ方も広がります。
キャンプ向きの人気車種もそろう「ENEOSカーリース」の利用をご検討ください。
まとめ
キャンプスタイルや人数によって、適した車は変わってきます。キャンプ用の車を選ぶ際は、積載スペースや走行性、室内での過ごしやすさなどに着目しましょう。
まとまった費用をかけず車でキャンプを楽しみたい方は、カーリースもおすすめです。「ENEOSカーリース」では、国内販売台数上位の人気車種の新車を取りそろえています。お好きな1台を選んで、カンタン見積もりで毎月のお支払い額をチェックしてみてください。
監修者
松崎 観月
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級